路上のでんせつ

タイメンとは、文字通り対面し、相手との存在価値
表現力、戦闘能力の有無を、競い会いお互いを鼓舞する
勝敗を決めるのは、ニュアンスだ

最初のタイメンは、中学の時だ
最近勢いをつけてきた、小池君が、タイメンを申し込んできた
タイメン張ろうぜ☆
の瞬間、右ストレイからの、左ボディ左ボディ
右フック左ボディで、小池君は、お腹を押さえて泣いていた
引っ越したと聞いたのは、次の日だった
周りから白い目で、見られた時、やり方を間違えていたことに気づいた
数年が、たち、タイメンにもなれた頃、小池君が地方から帰ってきたと聞かされる

数日が、たち夜の公園に呼び出された

興奮気味の小池が、あのときのぉーあのときのぉー
それを、遮るように、タイメンが始まった
小池のターン、暗がりで気づかなかったが、タイメンして、初めて気づく、尋常じゃない程の鼻毛を育て、それを鼻の外で、遊ばせていた
身体を小刻みにきざみ、表現力を加えてくる様は圧巻だった
これには、口元が、ほどけそうになった、笑顔の強弱で、勝敗が決まってしまう
下唇を噛みしめ、やりすごす早く俺のターンになれっ!
俺のターンになった瞬間、両目にあるコンタクトレンズを右の鼻の穴からだけ出し、舌先で遊ばせて見せた、完成させるまでに2年掛かった秘奥義を放ち
一瞬で、勝敗が決まった
小池は、コホォっーと笑いが気管支に入り暴発し崩れ落ちた

俺は、タイメンで、食っていこうと思う